ニメーション80上映会 2007
 



 今日はspace neoまでアニメーション80の新作上映会へ。印象に残った作品について軽くしたためておきます。
 "それはそれはそれは"(ノンキーココ)は、紹介文の素晴らしさと冒頭のぎょっとするような光に「これはなにかとんでもないことが始まるのでは」と思わせる作品。技術的な拙さがアイディアの良さを殺してしまっているのが残念なところ。
 "雲の人 雨の人"(上甲トモヨシ)はICAFに続いて二回目。こういう文を書くときは本当は二回は見ないといけないと思っているので、ようやく正当に書けます。技術的にとてもうまい作品で、水と雲という流動体のキャラクターを実に気持ちよくアニメートしていた。凝視してもぼろを出さない作品。が一方でなんだかとてもフラットな印象も与えるというのも正直なところで、あまり心に引っかかってきませんでした。
 "迷走赤ずきん"(pecoraped)もICAFで見た作品。この天真爛漫な奇想天外さはやはりきっちりと作り込んだものだということがよくわかりました。紹介文に謎めいたことが書いてあるがこれは一体……六次元?
 ワンミニッツアニメーション内の"ビル・ブン"(上甲トモヨシ+一瀬皓子)はアイディアはありがちながら、描線の迷いの中が心強い。昨日の"ウシニチ"の人ですね。
 "アニメ君"(にゃおぞ)からは何かとても切実な感情が伝わってきて少々胸が熱くなります。アニメーションが動き出す瞬間の快感を味わうことができます。優れた投球術。静寂に耐えうる7分の作品。
 "sous"(たかはしみきこ)は物語や全然わからなかったですが、作られる必然性に満ちた作品。水の表現が見事。
 "ふくをきたカラス"(海老澤和夫)は造りの丁寧さが素晴らしかった。
 "矢印"(中村武)は線の震えがとても気持ちがいい。"アニメ君"とこれはアニメーションがもつ根源的な喜びを伝えてくれます。(土居伸彰


関連サイト
アニメーション80公式ホームページ
アニメーション80上映会(2007)