Animationsの新しいかたちについて

 Animationsなる活動をどうして始めようと思ったのか。ふと振り返り、よく考えてみると、「面白い作品をもっと観たいから」という個人的でシンプルな思いがきっかけだったことを思い出しました。
 面白いアニメーション作品とは何か? 自分の目指すアニメーションの理想を思案しながら、長年孤独に作品制作と向き合ってきました。制作以外にもアニメーションの啓蒙活動に従事してきましたが、自分一人の力に限界を感じるようになっていました。そして、僕自身も面白い作品にもっと出会いたい、そのために若い作家が育つ後押しを何かできないか、そんなことを考えはじめるようになりました。また、作品についてよく考え、論じていくためにも、そして、社会的にも「短編アニメーション」というジャンルがより良く理解されるためにも、評論が必要だと痛感しはじめました。視聴の環境、教育的環境、制作環境などを含めた、充実と活性化が必要だと考えたのです。しかしこれは個人では賄いきれない大きな仕事です。
 そのような思いをきっかけに僕の呼びかけで始まったAnimationsは、7名での勉強会から始まり、少しずつ活動の幅を広げていました。しかし2年を経て、特定の作家だけが活動の糧を享受していても広がらないのではないか、また対外的にも次第に「グループ」という形態が「閉鎖的」などといったマイナスイメージを与えているのではないか、そういった疑念が出てきました。このままでは本来の目的の達成のためには妨げになる、また、2年半の活動を経て方向性も見えはじめていた、そういったことから、更なる発展を目指し、2009年初頭、専属メンバーという形態を解体することにしました。僕のこのわがままな提案を皆に理解してもらい、より開かれた会となるよう、本格的な活動を模索することになったわけです。教育という点では、Animationsの活動とシンクロするかのように、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻での専任も受け持つ事となり、ここでの教育活動とAnimationsの活動のリンクもこれから徐々に考えていこうと思っています。
 Animationsに期待を寄せている声が多く聞こえてくるようになってきました。けれども今のところは、数名の仲間に僕の勝手な気持ちを汲んで支えてもらっている状態なので、暫くは小回りが利くやり方で焦らず活動を進めていきたいと考えています。
 Animationsを通して、短編アニメーションを愛する気持ちを多くの方と共有していきたいと思います。

2009年4月22日 代表 山村浩二

Animations活動停止のお知らせ

 2009年春以降、Animationsとしての実質的な活動は、休止状態となっておりましたが、運営委員の同意により、この度正式に停止と致します。
 サイトはアーカイブとして存続いたします。更新予定はありませんが、今後もこのサイトがお役に立てば幸いです。

2014年9月12日 代表 山村浩二



Animationsの経緯:
Animations(アニメーションズ)は、アニメーション創作と評論の場として、「短編アニメーション」の日本での活性化を願い、 2006年8月13日、山村浩二の呼びかけにより設立。

2006年 8月19日に山村浩二、大山 慶、和田 淳、中田彩郁、荒井知恵、イラン・グェン、土居伸彰の7名とともに、第1回会合を開く。

同年8月26日広島市現代美術館における山村浩二個展『可視幻想』での、大山、中田、和田とのトーク・イベントにおいて、会の結成を告知。
その後会合、勉強会を重ねる。

2007年4月9日に、Web Site「Animations」開設。定期的な座談会、評論記事をアップする。

2008年には山村、荒井、大山、和田、中田、グェン、土居の7名により、5つの上映、トークイベントを開催。(>アーカイブ 2006年から2008年までのメンバー

2009年、より開かれた会とすべく、専属的な作家グループとしての形態を解体、東京藝術大学大学院 山村浩二研究室の外部研究組織としての新たな運営方法を検討中。


2014年、活動を停止。